当院で受けられるカウンセリング
認知行動療法(CBT)
認知行動療法は、自分自身の辛い気持ちや困りごとがどのように生じているか・強まっているか・維持しているのかを理解して、そこから抜け出す方法を実践していく心理療法です。自分の反応を認知・感情・行動・身体の4つの側面から観察し、必要に応じて認知(考え)や行動の工夫をします。
CBTを受けると出来るようになること
☆自分にとって何がどのようにストレスなのか理解できるようになる。そこから抜け出す方法を見つけられるようになる。
☆自分自身の反応を抱えられるようになる
(不安な自分、怒っている自分、悲しんでいる自分
etc に気づき、ありのままを認められるようになる)
☆考え方や行動の幅が広がる。幅の広げ方が身につく。
スキーマ療法
スキーマとは、「○○とはこういうもの」と、まとまって記憶されている知識や情報のことです。過去の経験や記憶から作られ、多くのスキーマは人が生活しやすくなるように機能しますが、中には人を生きづらくさせるようなスキーマがあります。「私は愛されない」「他者は自分を傷つける」「いつも完璧であるべき」……などがその例です。スキーマ療法では、このような自分を生きづらくさせるスキーマ(早期不適応的スキーマ)に焦点を当て、そのスキーマの起源を理解し、スキーマの影響力を弱めるための取り組みをします。そして自分が本当に望んでいる生活や対人関係を選び取れるようにしていきます。
スキーマ療法を安全に進めるためには準備が必要です。その方に応じた十分な準備をしたうえで開始します
。
EMDR
PTSD(心的外傷後ストレス)を治療するための「エビデンスに基づく治療法」としてWHO(世界保健機関)に承認されている心理療法です。
通常の記憶は、その状況を思い出したり、人に話したり、夢に見たりする中で、新しい理解や意味付けが行われます。ネガティブな記憶も処理されて「過去のこと」となり、生々しさを失います。ところがトラウマ記憶はあまりに強大であり、通常の処理が進みません。その処理を促すのが
EMDR
です。トラウマ記憶にまつわるイメージ、感情、感覚などを思い浮かべながら、カウンセラーのガイドの元で眼球運動などをして、感情や感覚の変化を見ていきます。
EMDRを安全に進めるためには準備が必要です。その方に応じた十分な準備をしたうえで開始します。
カウンセリング一般
特定の心理療法を指定せず、ご相談者のペースやご要望にあわせて、お話をうかがっていきます。
グループCBT
全7回のプログラムで、CBT(認知行動療法)の基本的な考え方や重要なポイントを学ぶことができます。
複数の参加者でストレスの軽減や対処に役立つ理論を学び、実際に使えるように練習します。個人ワークに加え、グループでの意見交換や体験共有を通じて、
新たな気づきや解決策を見つけやすくすることを目指しています。すでに個人CBTを受けた方には復習の場として、また、スキーマ療法をはじめる前の準備としても活用できます。
*個人カウンセリングは、開始する前に医師による診察を受けていただきます。まず初診のご予約をお取りください。
*グループCBTは、当院で初診をうけていただくか、現在の主治医の紹介状をお持ちください。